玄関ポーチ 改修


隅棟にアルミテープを張るなど雨漏りに悩まされてきているのがよく分かります。横葺きのジョイント部分も劣化が進んでいます。
1寸5分勾配に横葺きが施工してありましたがこれはNGです。横葺きは最低でも2寸5分勾配じゃないと張ってはいけせん。
玄関ポーチは勾配を取れない事が多く、どうしても緩勾配になりがちですので注意が必要です。

 


軒先も水が回り木を腐らせていました。ある程度下地も直さなければカバーリングするのも厳しい状態です。

 


下地を補修し、ラーチ12mmを増し張りして緩勾配に強い立平葺に。立上げは雨押えを入れて壁を鋼板で仕上げました。
立上げてシール仕上げで良いんじゃないのと、たまに言われるんですが、シール仕上げはその時は良いですが(施工時から良くない時もある)
いずれシールが劣化して雨漏りする可能性が高いので極力避けています。漏れても良い、数年で壊すとかイレギュラーな条件であればいいんですが。

 


鼻隠しも意匠を考慮しました。釘を見せない工法です。直す時はしっかり費用を掛けても直したほうが後々困りません。
安くそれなりに仕上がれば、その時はお客さんに喜ばれるかもしれませんが5年で雨が漏れたり変になったりしたらお客さんも施工業者も困るし信頼関係も築けません。
イニシャルコストは一時の痛み、10万円が15万円になった所でそんなのはすぐ忘れます。20年〜30年後を見据えた修繕計画をしっかり考えましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次