【ガルバ外壁】角スパンによる外壁カバーリング工事

外壁のカバーリングといえば一般的には金属サイディングを使いますが弊社ではオリジナルのガルバ外壁をオススメしています。一番の理由は費用対効果が最も高いからです。問屋さんに特注で作ってもらう外壁なので長さが決まっている定尺品の既製品と違い長さが自由自在なので無駄な材料があまり出ないので経済的ですし、意匠的にも目を引く仕上がりになります。またガルバ外壁は広い工場、切断機、折り曲げベンダーなどが必要で、どの業者でも出来るという訳ではありません。気になる方は老舗の板金店を狙って問い合わせてみましょう。

目次

現地調査

既設外壁は窯業サイディングで1度塗装されていると言う事でしたが中間水切りの上や窓の上がボロボロの状態。窯業サイディングは塗装で保たせる商品なので切り口などから水を吸い上げ痛みやすいのです。私はこの点が好きではないので窯業系サイディングはあまりオススメしません。

プランニング

  • 剥がして窯業系サイディングを張り直す
  • 下地を取付けて金属サイディング
  • 直に角波か角スパンを張る

色々な選択肢の中からお客さんの趣向や困り事をヒヤリングし考えた結果、角スパンにすることに。角スパンはガルバ板金外壁の中では最高級品となります。角スパンが高い理由は板を多く使用するのが一番の理由です。基本的にガルバ外壁は3尺(910mm)の板幅のガルバコイルから任意の長さで作られます。この時角スパンの場合、150mm働き(外壁有効幅)が3本採ることが出来ます。

角スパン 910mm→450mm(150mmx3)
角波 910mm→800mm(800mmx1)

この様に同じ3尺幅の板から角波の半分しか作ることが出来ません。すなわち材料代が倍必要になるわけです。あとは角波だと1枚の所、角スパンだと幅は狭いですが3倍作らなければなりません。作る手間も張る手間も増えます。では角波が良いのではと思う訳ですが角波は表面に釘を打つタイプなので釘が見えるのは嫌だという人には向きませんし、幅が800mmもあるので複雑な形状の建物には不向きです。既設窯業サイディングに直に張るにはビスを使わなければ無くなり釘よりも更に目立ってしまうと言う点もあります。

結局採用頂いたのは角スパン直張りです。本来は下地を取付けてから外壁でカバーするのですがガルバ外壁は裏張りされていませんので直張りしても壁内が密閉状態にはなりませんのでその点が強みです。下地を取付けないことで新築のような自然な納まりにする事が出来ますし、下地の費用自体がかかりません。仕方無い場合も多いのですが窓より外壁が出っ張るといかにもカバーリングしましたという感じになります。メリット・デメリットはもちろんありますのでお客さん自身も業者任せにせず真剣に考えて頂けるように努めています。

完成

角スパン4山タイプ:JFE極みマックス ガルバリウム鋼板 シルバーブラック
玄関ポーチ内部:ニチハ 窯業サイディング コートリーウッド トランクMGアッシュ

日が直接当たらないとブラックに近い印象で締まって見えます。

日が当たる面はこの様にグレーっぽい色になります。これはメタリック系特有の特徴で反射により色味が大きく変わります。これにより朝と晩で違う表情が楽しめるのでメタリック系はオススメです。

最初に心配されていた中間水切りを無くし、長さを天井まで一枚物で張り、玄関内部は金属系は雨で汚れが流されず相性が悪いので窯業サイディングを採用して今時のアクセントを。昔は上下の張り分けが主流でしたが、今は凸凹やブロックで区切って張り分けるのが主流です。

カバー工法ではあまりないチョット他とは一味違う仕上がりにY様にもご満足いただけたようで何よりです。私達も仕上がりの良さに何度も家の前に立って眺めてカッコイイなぁと唸っていました。

小田

Y様この度はありがとうございました

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