雪国でポリカ屋根が壊れる理由

 
隣家の屋根からの落雪によるポリカ波板の破損です。近所との付き合いから「あなたの家から雪が落ちてきて屋根が壊れた」とは言い難いのが普通ですよね。なので大体の方は自分で費用を負担して直されます。今回のケースを見ると20年程度経ったポリカが徐々に硬化して、ついに今回割れた、と言う感じの流れかと。
 
 
 
 
まず1段目と2段めの下地の間隔が600mm〜700mmと広すぎますので間に材木で下地を追加。新潟ですと360mm〜455mm程度は必要です。ポリカ波板が仕上がった所に波板をサンドする形で垂木を入れて、合板を張り、ガルバリウムで仕上げます。ビスを打つ際は必ず山を狙って打ちます、沢に打ったら即雨漏りしてしまいます。ポリカ屋根を痛めることなく低コストにて雪害対策が出来ました。ただ隣の人が見たら・・・流石に気づきますかね。
 
 
ポリカは柔らかいので下穴は開けなくても良いと思う方もいるかも知れませんが下穴は必須になります。下穴を開けないと温度差などで波板が変形したりしてしまう可能性があります。裏からまとめて空ける方法が一番早く効率的ですが、間違えると全部使えなくなってしまいますので細心の注意が必要です。よほど大規模じゃない限りはポンチ錐を使い、手で空けたほうが無難です。4枚重ねがある場合などは軽く穴を開けてからプラスビットを錐の代わりにして空けられます。ドリル等を使うと失敗した場合波板に穴が空いてしまうので危険です。ドリルガイドを作っても良いですがポンチのほうが早く安全です。
新潟でポリカの屋根が壊れたとなると意外と多いのが「隣の雪が」と「自分の家の雪が」になります。しかしそれは殆場合、経年劣化との合わせ技なので、新しいうちは大丈夫なんです。もしご自分の家のポリカ波板が20年程度経っていたら思い切って張り替えましょう。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次