【外壁工事】経済合理性と意匠合理性と耐久合理性

今回ご紹介するのは、新潟市北区・Y様邸の外壁修繕工事の2期工事になります。

外装工事では、完成した瞬間の見た目が注目されがちですが、耐久性というものは、完成時にはなかなか分かりづらい要素でもあります。一方で、デザイン性はできた時が最も印象的で、いわばピークを迎える瞬間でもあります。

だからこそ、見た目の良さだけに目を向けるのではなく、時間が経ってからも価値が残る外装であることが大切だと考えています。

弊社では経済合理性・意匠合理性・耐久合理性

この三つのバランスを大切にしています。今回は、その考え方をもとに進めた外装修繕工事についてご紹介します。

今回ご紹介するのは、新潟市北区・Y様邸の外壁修繕工事(第2期工事)です。玄関正面について、施工前は玄関の出っ張り部分まで外壁の色を切り替えていましたが、施工後は玄関内部のみを色分けする構成へと見直しました。

見た目の印象を整えるだけでなく、機能面でも合理的な考え方を取り入れています。外側には、雨や風に強いガルバリウム鋼板を。一方で、直接雨にさらされにくい玄関内部には、意匠性を重視した窯業系外壁材を配置。つまりこれは単なるデザイン変更ではなく、

「外は耐久性、内は意匠性」

という役割分担を明確にした納まりです。結果として、現代的で引き締まった印象になり、同時に長期的な耐久性にも配慮した、美しさと合理性を両立した仕上がりになったと感じています。

こちらは玄関上部の3連丸窓。お話をいただいた当初から、個人的に気になっていたポイントでした。

窯業系外壁と違い、ガルバリウム外壁、特に角スパンの場合は、基本的にシールのみで納めるという方法が取りにくく、さらに止縁も直線形状が前提のため、円形の納まりは簡単には成立しません。

どう納めるのが最も自然か。現場スタッフと検討を重ねた結果、写真のような、違和感のない仕上がりにすることができました。一般の方には普通に見えるかもしれませんが、業界の方であれば「どうやって納めたんだろう?」と感じる部分かもしれません。

実は方法自体はとてもシンプルです。

窓の寸法を正確にトレースし、ガルバリウム鋼板を円形に切り出し、さらに中央を抜いて輪っか状の部材を製作。それを納めることで、この仕上がりを実現しています。派手な技術ではありませんが、材料の性質を理解し、無理のない方法で納める。

それが結果として、長く安心できる外装につながると考えています。

こちらは玄関内部の仕上げです。既設の窯業系サイディングは、玄関内部ということもあり、直接雨が当たらない環境のため、大きな劣化は見られませんでした。そのため、わざわざ外壁材を剥がして新しい物を張るのではなく、既存の外壁を活かす方向で仕上げを検討しました。

ここで大切にしたのは、経済合理性を意識しながらも、質感は譲らないこと。単に費用を抑えるだけなら塗装という選択肢もありますが、それでは少し物足りない。かといって張り替えまでする必要もない。

そこで採用したのが、弊社が玄関まわりの仕上げによく使用している**「エレガンスタイル」**の吹き付け仕上げです。

既存の外壁を活かしながら、見た目の質感もしっかり高める。そのバランスの取れた方法だと考えています。

目次

まとめ

今回の工事は、前回施工させていただいた部分に続き、残りの外装を仕上げる形となりました。すべてを一度に新しくするのではなく、建物の状態や環境に合わせて、その都度無理のない方法を選択していくことも大切だと考えています。

今回の工事でも、使えるものは活かし、必要なところにはしっかり手をかけることを意識しました。経済合理性は大切にしながらも、仕上がりの質感は譲らない。そのバランスを取りながら進めてきた工事だったと思います。

長く安心して住めることはもちろんですが、日々目にする外観だからこそ、思わず「おっ」と感じてもらえるような意匠性も大切にしたいと考えています。ただし、それが奇を衒った自己満足のものであってはいけません。将来的にメンテナンスや使い勝手で住み手が困らないことも、外装を考えるうえで非常に重要な要素だと思っています。

これからも、安心して長く住めることと、さりげない意匠性の両立を大切にしながら、一つひとつの工事に向き合っていきたいと考えています。

小田

Y様ありがとうございました。

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